あんな支払い、こんな支払い 払わなかったらど~なる?

あんな支払い、こんな支払い 払わなかったらど~なる?
第1回

あんな支払い、こんな支払い 払わなかったらど~なる?

2015/05/29公開

はじめに

◇◇

 不況がすっかり板についてきた今日このごろ、どこからが不況でどこまでが不況じゃないのかわからなくなってまいりました。
 オリンピック関連で景気が上向いてきた……というこの日本ですが、本当に景気が上向いてきたの? と謎だらけ。

 女子の平均年収は200万円台だし、非正規労働者は増えるばかりだし、税金は上がるし、年金はもらえるかわからないし、どーなってるの?

 そんな「不況上等!」の日本で水道料金、飲食代、税金、健康保険、クレジットカードの支払い、通販の購入代金などなど払わなかったら、どうなるのか?
 言い訳はどこまで通じるのか?? 食い逃げしたら本当に皿洗いで許してくれるのか? カラダで払うのか???
 日本経済の崩壊前夜にお届けするリスクヘッジをギリギリレポート。

 実際に払わないとすぐに止められてしまうもの、そうでないものなど、人々の体験を含めてお送りします。


【注】
■本書は決して各種料金の支払いの遅延、未払い、延滞などを推奨するものではありません。読者の皆さまは、各種料金については遅延なくお支払いただくようお願いいたします。

■また、支払い遅延時の各社の対応等については著者、および取材対象者の実体験に基づいて構成しています。これについてはすべて同じ対応ということはなく、時期や各社の担当者などによって異なる場合もあります。

電気料金 払わなかったらど~なる?

◇◇

 さっそくですが電気料金です。
 電気がないと暮らせない。そのことに気づいたのは震災のときでした。
 電気がなければお湯も出ないし、お風呂にも入れない。

 それどころか真っ暗ななかで暮らすなんてできないことに、あらためてびっくり。
 いやぁ東京電力、ホントむかつきますね。使わないわけにはいかないし、かといってほかに選択肢もない。

 原発事故以前まで、まさか東京電力にムカつくことがあるなんて思いもしませんでした。
 モノの噂によると、支払いをしないと電気は真っ先に止められてしまうらしい。
 本当なのか? ということでちょっと試しに払わないでいてみました。

 請求の日付は10月ですが、そのときは1月。10月分の請求は11月には届いています。
 1ヵ月ほど放置しておいたら、再請求のハガキがやってきました。言わずと知れた、圧着タイプのぴりぴりとはがすハガキです。

 支払締め切りの日が設定されていましたが、それをさらに放置。
 なんとなく払わねばいけないものを払わないでいると気持ち悪いのですが、実験のためにあえて耐えます。
 ハガキの締め切りをすぎること2週間ほどしたある日、家に人がやってきました!

 ピンポーン! 「はぁ~い!」と、昼間から勢いよく鳴らされたドアホンに対応してみると、ドアの外には作業服を着た東京電力の職員と思われる係のおじさんが立っていました。

 「東京電力です。電気料金の支払いの件で……」と、にこやかに説明してくれます。
 「10月分のお支払いがまだのようですが……」と言うので「今日支払っておきます」と返答。そうしたらその職員は、持っていた小型端末で払込票をうい~んと出力。
 まぁ10月分どころか、そのまま3ヵ月分の請求書を出してくれました。
 「今日中にお願いしますね」というおじさんの言葉にうなずきながら、にっこりとそれを受け取ってみました。
 とりあえず、第一段階クリア。

 延滞のベテランによると初回は言い訳が通じるが、何回か繰り返すと効かなくなるとのこと。いえいえ、そこまで試す勇気はないのですが……。
 まぁ、実験ということでとりあえずそのまま放置。

 うーん、どうなんでしょう? とかいっているうちにその後10日ほど経過。
 再度、東京電力の訪問がありました。

 ピンポーン! 「はぁ~い!」と、前回と同じくドアホンに対応してみると、ドアの外には作業服を着た前回の訪問と同じ係のおじさんが立っていました。
 「東京電力です。電気料金の支払いの件で……」とにこやかな対応だったのですが、そこからは違った。
 「いまお支払いいただけませんと、電気を止めなくてはならなくなります」と言うのです。

 おじさんは非常に困った顔をしています。困った顔というよりも、気の毒そうな同情顔。
 いまどき電気料金を支払わない人なんか、やっぱり少ないのでしょうか。
 「いまじゃないとダメですか?」と聞くと、「そうです」と言うので、ここで、ジ・エンド。
 延滞期間は2ヵ月と、意外に短い。
 たった2ヵ月で普通の生活ができなくなってしまうのだから怖い。
 財布に現金がなかったので、そのまま「コンビニでおろしてきます」と言うと、コンビニ横で待っているとのこと。
 おじさんを待たせたまま、コンビニへ。現金をおじさんに渡して実験終了です。

 事情通のAさんによると、電気を止めにきた係員にもよるらしく、ここで同情を引けばもう少し延びるらしいです。
 Aさんは、「小さい子どもがいるので……」という理由を使ったり、泣き落としを試したりしたそうです。
 しかし、それでも電気を休止すると決めた日に止めなければいけないルールになっているらしく、初回なら1週間ほどは引き延ばせますが、何回も続くと言い訳もきかなくなり延ばせても最長で1日だけに。
 それも、夜までには止められてしまうそうです。

 昔、電気を止められて代わりに使った火によって火事になった事件があった当時には、それほど厳しくなくなったこともあったそうですが、いまはそんなこともないとか。

 またBさんによると、原発事故のときには請求書を取りまとめている事務所が被災地にあったために請求事務がうまく回らず、再請求のはがきがストップしていたとか。
 そのため、当時は最長で半年まで引き延ばせたという話です。

 当時Bさんは、しばらく東京から自主避難をしていたので家に戻っておらず、その事実は東京電力の人からの請求電話でわかったそうですが、事故後すでにかなり経っているいまではどうなんでしょうか?

 「いまは全然通用しませんね」とBさん。
 「原発事故直後は、『事故を起こしたくせに、その態度はなんだ!?』と怒れば、向こうが謝ってきて支払いをしばらく待ってもらえたのですが、いまでは『事故を起こしたくせに……』と言ってもまったく反応がなく、むしろそのことはスルーされて、決まったものを払えと言われてしまう」のだとか。

 たぶん、内部にマニュアルがなかったときには別対応があったのかもしれませんが、「もう、そんなことは東京電力では気にしていないのでは」とのこと。

 電気料金を滞納しても普通のお勤めだと昼間は家にいないので、ポストに電気供給停止通知である「重要なお知らせ~電気送電再開に関するご案内」と「電気供給停止のお知らせ」が入っているだけ。

 その停止のお知らせと一緒に「振込用紙も入れてくれればいいのに」と思うのですが、なぜか一緒には入っているのは請求明細のみ。
 停止のお知らせを無視していると、電気供給停止の決まった日に「家に戻ってくると電化製品どころか家は真っ暗で哀しい気持ちに。夏は真っ暗で暑いし、冬は真っ暗で寒い。『電気! なんなんだ電気って!』と叫びたくなる」のはなんかわかります。

 電気を止められたあとに届く注意書きを見ると「深夜12時以降は対応していない」と書かれています。

 うっかり酒を飲んで帰ったら、もうその日はほかに泊まるか、真っ暗ななかですごすしかないですね。

 電気を止めたり、再開したりしに来るのは、内部の職員ですが、なんでも、夜は職員の内部対応はしていないとかで、夜間に頼むとなんとセコムが来る!
 まさか、東京電力が夜間対応をセコムに委託しているとは思いもしませんでしたよ。夜間に電気を開けに来るのはセコムの職員! ずいぶんと外注しまくりなので、びっくりです。

 なんとなく昔のコマーシャルで東京電力の職員が夜間もずっと働いているという映像が流れていた記憶があったのですが……、あれは昔の話のようです。

【支払延長期間】=2ヵ月。
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あんな支払い、こんな支払い 払わなかったらど~なる?

あんな支払い、こんな支払い 払わなかったらど~なる?

著  者
カシハラ@姐御
イラスト
ヤマサキミノリ
レーベル
eロマンス新書
価  格
299 円(税抜)
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