深爪流

深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話【電子書籍版】
第1回

深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話【電子書籍版】

2017/10/27公開

はじめに

 前作『深爪式 声に出して読めない53の話』を上梓してから、ちょうど1年が経った。
 正直、こんな無名素人の本なぞ誰にも読んでいただけないのではと不安でいっぱいだったのだが、発売後すぐに重版が決定。
 Amazonでも在庫切れを繰り返し、あれよあれよといううちに6刷(2017年10月現在)である。

 新聞に広告が載せられたこともあった。
 『読売新聞』に大きく掲載された『深爪式』の文字を見て「これは壮大なドッキリなのでは?」とわが目を疑ってしまった。
 また、ありがたいことに読者の方からもたくさんのリアクションをいただいている。
 感想の多くは「おもしろかった」「気持ちが軽くなった」「自分の悩みがちっぽけなものだと思えた」といった肯定的なもので「書いてよかった」と思えたのだが、たまに童貞の方から「これは深爪さん個人の話であって女性全般の話ではないですよね?」「三次元怖すぎ」「もう何も信じられない」といった悲しみのコメントが届くと、非常に申し訳ない気持ちにもなった。
 そして、さまざまなメッセージのなかでなによりも印象的だったのは「母親にプレゼントした」という方が何人もいたことである。
 「チンポのデカい男は手マンが下手」だの「玉袋をいっぱい詰めた枕が欲しい」だのが書いてある本を親に? という衝撃。幸い、いまのところ親御さんから苦情は届いていない。
 懐が深すぎる。

 ツイッターで本の宣伝をしまくっているせいか、最近では私のことを作家だと思う人まで出てきた。
 プロフィールにも明記してあるが、私はただの主婦だ。スーパーで値引きシールが貼られた商品を血眼になって探し回るのが日課の中年女である。
 にもかかわらず、ネットでは「無知すぎる。作家のくせにそんなことも知らないのか」などと罵倒されることがある。
 怒っている人にはまことに申し訳ないが、作家呼ばわりされるとちょっとうれしい。もっとお願いしたい。

 そんな浮かれた毎日をすごしていたところ、KADOKAWAより2冊目の打診があった。さらに調子に乗りまくりたいところだが、諸手を挙げて喜べない。
 なぜなら、世の中には「続編はコケる」というジンクスがあるからだ。次作を出してコケるくらいなら、このまま天狗でいたい。
 そんな気持ちと葛藤するも、KADOKAWA担当の「で、いつまでに原稿できます?」という度重なるプレッシャーに負け、筆を執った次第。今回も『深爪式』同様にくだらない話の集大成である。
 前作では書いているうちにテンションが上がりすぎて玉袋の素晴らしさについて熱く語ってしまうハメになったが、今回も原稿の締め切り間際、精神的に追い込まれすぎて、思わずイカに対する熱い思いを綴ってしまった。
 みなさんがついてこられるか非常に不安である。

 帯にはスピードワゴンの小沢一敬さんに推薦コメントを書いていただいた。
 身に余る光栄であり、感謝の気持ちでいっぱいである。先日、ご本人とお会いしたのだが、同席の方に私を紹介する際、「本当におもしろいんだよ」と私のツイートを朗読してくださった。
 ちょっとした地獄だったが、笑いのプロに「おもしろい」と評価していただいて、心の底からうれしかったし、もういつ死んでもいいくらいの気持ちになっている。

 本作も『深爪式』と同じように老若男女問わず、多くの人たちに楽しんでいただければ幸いである。
 そして、いつかツラいときや悲しいとき、みなさんに思い出し笑いしてもらえるような作品になれればいいなあと心から願っている。

深爪

[eロマンスjpの連載情報はツイッターでcheck!]

全話スグ読める電子書籍はコチラ↓

深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話【電子書籍版】

深爪流役に立ちそうで立たない少し役に立つ話【電子書籍版】

著  者
深爪
レーベル
eロマンス新書
価  格
1200 円(税抜)
※各配信書店で販売金額が異なる場合があります。

以下の書店名をクリックすると、電子書籍版の購入ページへ移動します。

配信書店の一覧はこちら