こんばんは、6巻です。
 おわかりかとは思いますが「6巻」という名前ではないです。6巻を出した「シエ」です。こんばんは。
 愛蔵版を入れると『ショートニング』シリーズの7冊目です。どうしたことでしょう。7冊も出てしまいました。
 どうしましょう。罰? 何か罰を受けたほうがいい?


 えー、最初ですね、このショートニング電子書籍化の話が出たときに、担当さんに聞かれたんですね。
「1冊にまとめます? それとも何冊かに分けます?」と。
 まぁ僕なんて完全に素人なんで、これ終わったら次なんかないだろうし、出せるんならいっぱい出したほうがなんかかっこいいよね! というただそれだけで「分けます!」と即答したわけなんですけど、まさか、まさか7冊も出るなんて。

 じつを言いますと、愛蔵版が出たときにゴールした感があったんですよ。やったぞ、と。
 1~5巻まで出して、その愛蔵版まで出していただけたぞ、と。これもう完全に成功じゃないですか。売上冊数はまぁ置いといて、愛蔵版が出たんですよ。
『スラ○ダンク』や『ドラゴ○ボール』と同じレベルですよ。長いことブログを続けてきてよかったなと、感慨深く思っていたわけですよ。
 たいへんだったけど(実際はブログをコピーしているだけなのでそこまでたいへんではない)、楽しかったな……いい経験させてもらったな……などと思っていたら担当さんから「6巻なんですけど……」と連絡があってですね、「いますぐ書きます!!」と即答しました。
 いっぱい出したほうがなんかかっこいいからね!!

 そんなこんなで6巻です。「6」。素晴らしい響きですね。
 昨日までは「5」が至高だと思ってたんですけど、今日からは6派です。断然6。なんせ6巻を出しましたからね。ちなみにもし7巻が出たらすぐさま手のひらを返します。7様にすり寄っていきます。僕はそういう男です。
 それまでよろしくな……6!!

「6」で思い出したんですけど、僕のハンドルネームの由来になったいまは亡きおばあちゃん(3巻の「まえがき」参照)がですね、犬を飼ってたんですね。6頭。
 尋常じゃない大きさの犬を6頭。僕もまだ幼かったのでよけいに大きく見えたんでしょうけど、それでもまぁ恐怖感を覚えるレベルにでかかったんです。
 しかもおばあちゃんの家、べつに広いわけでもなくて、というか庭もない長屋みたいなとこでめちゃくちゃ狭いんですよ。
 その狭い狭い家の、狭い狭い玄関に、でかいでかい犬が6頭ぎゅうぎゅうに詰め込まれてるわけです。もう犬というか肉の塊ですよね。肉の塊に頭が6個ついてる。何? これ。気持ち悪い。
 そのだいぶ頭多めのケルベロスみたいなやつを玄関の外からひきつった表情で眺めてたら、おばあちゃんが「そんなとこで何やってるの。早く入りなさい」って言うんですね。この状況で? どこに? 彼らの胃袋に?
 まぁそんなでかいでかい、気性も荒い荒い6頭。狭い家でストレスもすごかったんでしょうね。さまざまなシチュエーションで次々に町民に嚙みつき、瞬く間に5頭が保健所行きとなりました。
 知らなかったよ。おばあちゃんちの玄関、こんなに広かったんだね……。

 5頭が保健所へ行ったということは1頭残っているわけなんですけど、この残った1頭がですね、でかいはでかいんですけど、6頭のなかでは比較的おとなしいほうで、僕はこいつが大好きだったんです。
 名前を熊といいます。「クマ」です。犬ですけど熊です。犬の熊です。
 ちなみにほかの5頭も名前は熊でした。おばあちゃんが「熊!!」と呼ぶと全頭が「「「「「「ブァウ!!!」」」」」」と返事してました。だってみんな同じ名前だからね。
 話を戻しますけども、そのおとなしい熊(犬)がですね、たぶんおばあちゃんには退屈だったのでしょう。
 おばあちゃん、スリルを求めるほうだったみたいで、幸いにも万引きとかには手を出さなかったんですけど、危ない動物、危ない動物にいく傾向がありまして、しばらくして遊びにいったら部屋のなかにサルがいました。
「サル」という名前の犬ではなくて、生物学上の猿がいました。ちなみに名前は虎でした。猿の「トラ」です。何も言わないでください。もう、おばあちゃんの好きにさせてあげてください。
 これも僕の拙い記憶を頼りにビジュアルを思い出してみたんですが、顔が白っぽかったんですね。で、手が長い。ここまでの情報を元にネットで探してみたらワシントン条約とか出てきたんでこの話を深掘りするのはやめておきます。
 サルです。サルがいました。何も聞かないでください。

 皆さんご存知かと思いますが、犬と猿、仲悪いんですね。犬の熊と猿の虎、めちゃくちゃケンカするんですよ。毎日キーキーバウワウうるさいもんで、さすがにスリル&バイオレンスのおばあちゃんも癒しを求めだしたのか、次に家に行ったらインコがいました。
 犬の熊と猿の虎とインコの「モモちゃん」がいました。確かな理由はわかりません。名づけの規則もわかりません。ほら、女の子っていくつになってもそういうとこあるから。

 というわけで、狙ったのかどうかはわかりませんが、犬・猿・鳥が揃ってですね、「桃太郎はシエくんだな」「鬼退治に行かないとな~」なんて冗談を言っていたんですけども、数日後に虎(猿)がモモちゃんの鳥かごを破壊して逃がしてしまい、おばあちゃんにめちゃくちゃ怒られるという事件が起きまして、鬼退治に行くことなくシエ太郎一行はあえなく解散となったのでした。
 ちなみにこのときのおばあちゃんが鬼の形相をしていたかどうかは定かではありません。

 その後なんだかんだで虎(猿)も動物園に引き取られ(おそらく行政が動いたものと思われます)、熊(犬)も老衰で死に、ひとりになったおばあちゃんはまた犬を飼うんですけども、その犬につけた名前が虎だったのは、おばあちゃんなりの愛情表現だったのかもしれません。
 まわりはただただ混乱していましたけども。

 で、えー、なんの話でしたっけ? そう、6巻です。6巻。
 関係ない昔話してる場合じゃありませんでした。この本のメイン、本編はここからです。いつものやつです。長々とお待たせしました。

 では、ごゆっくりどうぞ。はじまり、はじまり。

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まえがき

er-ショートニング6 まだまだ出てくる短くてくだらない100の物語

著  者
シエ
レーベル
eロマンス新書
価  格
636 円(税抜)
シリーズ
ショートニング
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