背徳の呪縛

背徳の呪縛 義妹は甘く淫らに堕ちていく
第1回

背徳の呪縛 義妹は甘く淫らに堕ちていく

2015/06/26公開
 上等なシルクと華やかなレースがふんだんに使われた大きなベッドの上。
 佐伯(さえき)莉奈(りな)は体を横たえたまま、部屋の中をぼんやりと眺めていた。
 凝った彫刻が施されたクリーム色の柱。
 大きな窓から見えるのは、よく手入れされたヨーロピアンガーデン。
 大理石の壁には美しい色合いの絵画が飾られ、大きな花瓶には常に季節に合った花々が使用人たちの手によって活けられている。
 本棚にぎっしりと並んでいるのは、大好きな遠い外国の物語たち。
 薔薇(ばら)の模様が編み込まれた絨毯(じゅうたん)、かわいらしい猫足のソファー。
 何十着ものドレスや高価なアクセサリーが詰め込まれたクローゼット。
 どれもこれも子どものころから憧れていたものばかり。
 夢のように幸せな部屋にいるはずなのに、莉奈はまるで牢獄に閉じ込められた囚人のような息苦しさを感じていた。
「もう眠い? 莉奈(りな)」
 いたわるようなやさしい声。
「……ううん。眠くない」
 同じベッドの中で莉奈に寄り添いながらゆったりとほほえむ義兄、佐伯悠斗(さえきゆうと)の顔に視線を戻す。
 透けるように白い肌、陽光の下では金色にも見える薄茶色でふわふわとした髪。
 はっきりとした二重まぶた、瞳の色は深みのあるグリーン。
 すっと通った鼻筋には、どことなく高貴な印象がある。
 同じ人間だとは思えないほど綺麗な義兄。
 平均的な日本人顔の莉奈とはまったく似ていない。なのに、莉奈は義兄と血のつながりがないなどと疑ったことは一度もなかった。
 生まれたときからずっと一緒に育ってきた義兄、大好きな悠斗。
 5つ年下の莉奈のことを誰よりも大切に思ってくれている。
 自分たちが本当の兄妹ではないと知ったのは、高校生になってからのことだった。
 もしも血がつながっていたら、ふたりの関係はいまとは違っていたのだろうか。
 わたしが、本当の妹だったら。

 ……ねえ、おにいちゃん。

 心の中でそう問いかけながら、莉奈はそっと義兄の頬に触れた。
 伸ばした手がやんわりと握られ、悠斗の口もとへと運ばれる。
 指先に押しつけられるやわらかな唇がくすぐったい。
 ぴくん、と肩を震わせた莉奈を愛しむように悠斗が目を細めた。
「かわいいね、莉奈」
「おにいちゃん……」
「昼間はひとりで寂しかっただろう? かわいそうに」
 今日もたくさんかわいがってあげるからね。
 大好きな、僕だけの莉奈。
「あっ……」
 思わず声が出た。
 右手の親指が、ぬるりとしたものに包み込まれる。
 薄い唇からのぞく真っ赤な舌が、指に絡みつきながらゆっくりと舐め上げていく。
 根もとから爪の先へ、わずかな隙間も残すことなく。
 長い時間をかけて、これ以上ないほどていねいに。
 ぞくぞくとした感覚が指先から背筋へと伝わってくる。
 ……だめ。
 これ以上されたら、また。
 心臓の鼓動が速まり、産毛が逆立っていく。
 絹のナイトドレスの下で、自身の小さな乳首が硬くしこっていくのがわかった。
 ぴちゃ、ぴちゃ、と唾液の音が鳴る。
 親指が終わると、次は人差し指へ。
 そして、中指、薬指、小指へと同じことが繰り返された。
 悠斗はおだやかな笑みを浮かべたまま、この世でいちばん美味しいキャンディーを愉(たの)しむように舌を動かし続ける。
 右手のあとは、左手。
 終わりのない愛撫に、触れられてもいない乳頭がじんじんと痛いほど痺れていく。

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背徳の呪縛

背徳の呪縛義妹は甘く淫らに堕ちていく

著  者
マイマイ
イラスト
柾木見月
レーベル
eロマンス文庫
価  格
454 円(税抜)
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