年下彼氏に乱されて!?

成長していく年下の彼氏
第1回

成長していく年下の彼氏

2015/06/26公開
「そのスーツ、ステキだね」
 会うなりコウイチは、私の服をほめはじめた。普段はあまり見せることのない私のスーツ姿が気に入ったらしい。
 彼は7歳年下の大学生。付き合い始めて一年近く経つ。成人式を迎えたばかりのまだカワイイといえる男性だ。大人の女性が好みだという彼にしてみれば、スーツは大人のアイテムとして、グッとくるのかもしれない。
 けれど……彼のその喜びように、私は少し複雑な気持ちになっていた。
「会社まで迎えに行ったのに」
 コウイチはバイト帰りだった。会社まで迎えに行くよと言ってくれていたのを、私は事前に断っていたのだ。
「いいの、遠回りでしょ。それより早く帰ろう。スーパー閉まっちゃうし」
 私はやんわりと話題を変え、彼の手をとる。
 本当のところ「遠回りをさせたくない」は半分嘘だった。なんとなく、会社の同僚に彼を見られたくなかったのだ。
(いい年した女が、年下の学生と付き合ってるって、からかわれたくない……)
 罪悪感が、チクリと胸を刺す。
 ──同僚に見つかったとき、からかわれたくない?
 ……違う。本当は、彼と比べて「オバサン」の自分を、思い知らされたくないだけだ。


「ヨーコさんのスーツ姿……色っぽい……」
 部屋に帰るなり、コウイチが性急にキスしてきた。いつになく熱っぽいアプローチに、私は驚きながらもキスを返す。大好きな彼にセクシーだとほめられて嬉しい気持ちと、どこか気恥ずかしい気持ちが混ざりあい、ドロドロとしたもどかしい思いが渦巻く。
「あ……」
 コウイチの大きな手がジャケットのあいだから差し込まれ、ブラウスの上から胸をそっとつかまれた。あたたかい手のひらの大きさに、彼がもう立派な大人の男性だと思い知らされる。
 もう片方の手がパンツ越しにぎゅっとお尻の肉をつかんできた。最近重力に負けはじめた尻肉を、コウイチは持ち上げるようにしてつかむ。
「ん……せっかちね……」
 せっつくような彼に余裕ぶった態度を見せながら、私はなぜかスーツのシワが気になっていた。脱がせようとベルトにかかった彼の手さえ軽く押しのける。
「……だーめ。自分で脱ぐよ」
 彼を焦らすフリをして言ったけれど、内心の焦りを悟られなかっただろうか。
 彼に悟られないように軽くキスしながら、私は自らパンツを脱ぐ。
 セクシーだと彼はほめてくれるけれど、そう言われれば言われるほどスーツを早く脱いでしまいたかった。彼に知られたくないけれど、学生の彼との差を浮き彫りにする、社会人の象徴のような姿がイヤなのだ。
(バカバカしいこと、気にしてるなぁ……)
 彼は色っぽいと言ってくれるのに私はなんとなく耐えられなくて、そそくさと上着にも手をかけた。素早く脱いだ服をハンガーに引っかけると、彼をベッドへと誘う。
 彼はまだ脱がせたかったようだが、その隙を与えずにブラウスも、ストッキングも脱ぎさる。
 下着姿も十分彼を魅了したらしい。上品なレースをあしらい、大人の魅力を押し出したブラとパンティは揃いの黒で、コウイチが好きそうなセクシーなタイプだ。彼が好きそうだと思って、揃えておいた甲斐があったというもの。
「ヨーコさん……」
 ふたりでベッドに座ったところで、やさしくキスされた。
「……ン、ぁん……っ」
 最初のころ、カワイイ年下の男の子をリードしていた初々しいエッチはどこへやら──。最近メキメキと腕を上げた彼の責めに翻弄されているのは、いまでは私のほうだった。彼は的確に私の弱いところを探り当て、身体を熱くしていく。
「ぁっ、やぁ、ん……っ」
 それに……服を自分から脱ぐことでイニシアチブをとったつもりだったのに、彼のリードはごく自然だった。キスも愛撫もすごくやさしくて理想的だと思う。
「あぁ……っ!」
 コウイチの愛撫に私の身体がビクリと震え、快感がさざ波のように肌の上を伝っていく。ジワジワと熱い官能の熱が、体中にあふれてくる。
(コウイチ、上手くなったなぁ……)
 最近の彼は確実に私の急所をついてくる。もう、つい数年前まで高校生だったとは思えない立派な男だった。20歳にもなれば当たり前なのだろうか。
 それにひきかえ私は今年27歳。アラサーだ。大学生の彼を相手にするには、立派なオバサンになってしまった。どんどんいい男になっていく彼とひきかえ、私だけ劣化していくような感覚。
「ヨーコさん……」
 私の葛藤などよそに、コウイチが息を乱れさせながらキスしてきた。

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年下彼氏に乱されて!?

年下彼氏に乱されて!?はじめてのソフトSM

著  者
nen-neko
イラスト
志島とひろ
レーベル
eロマンス文庫
価  格
454 円(税抜)
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