アイス・プリンスとペット契約

スカートは腰までめくり上げられ下着はストッキングごと膝まで下ろされ、脚を開いた状態で……なんでこんなことになってるの!?
第1回

スカートは腰までめくり上げられ下着はストッキングごと膝まで下ろされ、脚を開いた状態で……なんでこんなことになってるの!?

2015/11/27公開
 こんなの……アリ? 信じられない。
 「ぁ……ふ、ぅ、ん……」
 声を抑えることができない。自分でも耳を覆いたくなるような……あぁ、もう……。
 うっすら目を開けると、見えるのは社長室の扉と天井だけで……。
 「はぁ、ん……あぁっ」
 ここは上場企業の社長室。そこに置かれている大きな机の上でよつんばいになっている私。このシチュエーション……とても信じられない。
 服こそ着ているけど前は完全にはだけているし、ズリ下ろされたブラのカップから乳房が飛び出していて、しかも歪《いびつ》なかたちになっている。
 タイトスカートは腰までめくり上げられ、下着はストッキングごと膝まで下ろされ、やや脚を開いた状態でお尻を社長に向けているという……なんて姿なの!
 泣きたくなるくらい恥ずかしいのに、命じられたからしかたがない。私はどんな命令にも従うと約束してしまったから……。
 あぁ、どうしてこんなことになったの? どうしてこんな契約してしまったの?
 ペット契約だなんて!
 「莉夏《りか》はペットになったんだろ?」
 まったく、ぜんぜん、これっぽっちも親しくもないのに、“莉夏”と呼び捨てにされている。女にとって、身内以外の男性にファーストネームで呼ばれることには大切な意味があるというのに。
 ホントに、ホントに……頭の中がもう、めちゃくちゃ。
 「ほら、莉夏。ペットらしくしっぽを振るんだ」
 ペチンと音がしてわずかな痛みが走った。お尻を叩かれて飛び上がる。
 「あぁ、そうか、しっぽを振るのはイヌか。莉夏はネコ派でしっぽは振らないのかな」
 さっきから恥ずかしいことを言っているこの人は、この会社の社長の前園雪貴《まえぞのゆきたか》。30歳の若きプリンス。いつも無表情で感情を表に出さず、淡々と指示をするところから、名前の“雪”に引っかけて“アイス・プリンス”と呼ばれている。
 180センチの身長に、見るからに高そうなスーツをバッチリ着こなし、身のこなしも優雅。なにごとも理詰めで話すもんだから、そういうあだ名がついたそうだ。
 それも前職を聞いたらなんだか納得できる。父親である前社長――いまは相談役だけど――が倒れて跡を継ぐまでは公認会計士っていうんだもん。大きな会計士事務所のホープだったそうだけど、父親が倒れたので急きょそこを辞めてこの会社を継いだそうだ。
 上場企業の社長交代ってことでテレビでも取り上げられたらしい。私はそれを見ていないのだけど、俳優かと思うほどかっこよくて、会社にはぜんぜん関係なさそうな若い女性の注目を集めて株価も上昇したと聞いた。

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アイス・プリンスとペット契約

アイス・プリンスとペット契約冷たい恋の溶かし方

著  者
朝陽ゆりね
イラスト
淀川ゆお
レーベル
eロマンス文庫
価  格
454 円(税抜)
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