窓際係長は私を好きすぎて出世できない

嫌悪していた上司の手で感じてしまう。逃げたいのに逃げられない。
第3回

嫌悪していた上司の手で感じてしまう。逃げたいのに逃げられない。

2016/05/31公開
「だ、だめっ……係長!」

「君がいけないんだよ」

 背後にまわっていた反対の手が、ブラジャーのホックを外した。
 開放感と共にひんやりとした宇田の指先に胸を触られて、美和子は弓なりに背をそらせた。

「はぅっ……こ、こんなところでっ……」

「ここには誰もこない。君だって、例外的に行かされたんだろう?」

 宇田は言いきって、胸を揉みしだきつつ、その唇を美和子の胸に押し当てた。

「やあっ……はっ――」

 呼吸が浅くなる。
 気のせいか、宇田の手が、唇が、急速に熱を帯びていく。
 太もものあたりでは、いまにもはちきれんばかりに、彼の雄が膨張していることがわかった。
 いまならまだ逃げられるが美和子の身体は敏感に反応してしまい、あらがいがたい快感に襲われていた。
 宇田の愛撫が、その仕事ぶりからは考えられないほどていねいで、甘くて気持ちいいのだ。
 オフィスでは張っていた気が一挙に抜け、ゆるゆるとした充足感に満たされていく。

「もう硬くなってるよ」

 意地悪く告げられ、美和子が涙目になって視線を下げると、たわわな乳房の先端がすでに、赤く熟れた果実のように、つんと上向いている。

「そっ……んな、こと……言わない、でっ……」

 羞恥に顔を横に振り向けたとたん、宇田がきゅっと乳頭をつまんだ。

「ひぁっ……ん!」

「敏感なんだね」

「そういう、わけ……じゃっ」

 必死に否定するも、これだけ感じてしまっている身体がすでに嘘だと証明してしまっている。
 なぜかうれしそうに歪めた口もとを乳房に寄せ、宇田はそのまま先端を含んだ。

「んあっ」

 宇田の舌先になぶられ、転がされ、吸われ、しごかれる。
 そのたびに淫らな嬌声を上げてしまい、美和子はいやいやするように首を振った。

「いやなの?」

 こくこくと、うなずく美和子。

「本当にそうなのか、確かめてみようか」

 宇田がにやりと笑む。

「ひっ――」

 聞き入れてはもらえず、さらに悪いことに、宇田の手は下へと下へと伸びていく。

「そ、そこだけはっ……お、お願い……ですっ」

 タイトスカートをめくられ、太ももから臀部をなでられたあと、宇田の手が脚のあいだにすべりこんだ。

「ああっ……だめえっ」

 ストッキングと下着の上から秘所を探られ、美和子はたまらず宇田を押し返そうと腕を突っぱる。

「こんなにもしっとりしていて、本当にいやなのかなあ?」

 宇田はくすくすとおかしそうに言うと、やんわりと美和子の腕を戻し、自らはさらに指を使って割れ目をなぞっていく。

「ああっ……んっ……も、お……」

 電流が走ったように、甘い痺れが下肢から脳天まで駆け上がっていく。
 ついにはストッキングが破られ、下着がずらされた。

「だめ、だめっ……ほんとに、か、係長……!」

 泣きそうに懇願するも、聞き入れてはもらえない。

「か、係長っ……ああっ」

 宇田の指先が、じかにひだに届いた。
 はしたなくもぬるりと潤っていることが、美和子にもわかってしまう。

「もう濡れてるよ?」

 くくっと、宇田がおもしろそうに喉を鳴らす。
 美和子は恥ずかしくて、いますぐ消えたい気持ちでいっぱいだった。
 こんなときに、こんな場所で、しかも嫌悪していた宇田の手でこんなにも感じていることが、まだ信じられなかった。
 宇田の言葉どおり、誰かに見られる心配はしていなかったが、宇田とそのような関係になってしまう自分に不安を覚えていた。
 なぜ、こんなことに……? という思考は、宇田の指先がさらに敏感な肉芽をとらえたことで、あっけなく消滅してしまった。

「んぅっ……は――」

 美和子は押し寄せる快感をこらえ、きゅっと膝を閉じようと力を入れた。
 しかし宇田の指先はたくみで、何度も何度も同じ場所をすられているうちに、最後の抵抗もやがて音もなく崩れ去っていった。

「はっ……あっ……んっ……」

 宇田の手の動きに合わせて、下肢の奥でのたうつ熱を逃がすように、ひたすらにあえぐしかない。
 そのあいだにも、蜜壺からはしたたるくらい愛液が溢れていた。

「いってもいいよ?」

「そ、それはっ……むり、です――ああっ」

「………」

 拒否したからか、強情な美和子の身体をさらにあぶるため、黙した宇田の指が蜜口をたどる。
 指先が入れられる、つぷりとした音が美和子の耳にも届いた。

「いやっ……はあん!」

 蜜孔がずるずると指を飲みこむ様は、下から見たらかなり卑猥なのだろう。
 宇田は情欲の色を瞳にたたえ、指の抽送を始めた。
 とたん、それまでは美和子と宇田の声しかなかった室内に、水音が響き渡った。
 挿入された指先が奥を穿つたびに、ぐちゅ、ぐちゅっと、いやらしく鳴る。
 かき出されるように蜜が止めどなく流れ、ついには後孔まで伝っていってしまう。

「やっ……か、係長おっ……も、もうっ……やめっ」

 身体が、熱い。
 それが羞恥なのか快楽なのかすら、わからない。
 迫り上がってくる愉悦の予感から、とにかく美和子はなんとかして宇田を止めようと、あえぎの合間に懇願した。

「わかった」

 すると宇田は、思いのほかすぐに応じてくれて、下肢から腕を抜いてくれた。
 唐突な脱力感にさいなまれるも、美和子はほっとして安堵の息をついた。

「あ、ありがとうございます――か、係長……?」

 なぜ淫らな行為を強要された自分が「やめてほしい」と懇願をして、要望に応じてくれたからといって礼を言っているのだろうと、冷静に考えていたのも束の間のこと、信じられないものを前にしているかのように、美和子の瞳が大きく見開かれた。
 なんと宇田はベルトを外し、ズボンを下ろすと、自らのモノをさらしていたのだった。
 ずるりと姿を現わした宇田の男根は、非常に大きく、太く、そして硬そうにそり上がっていた。愛撫の必要がないくらい、ぱんぱんにふくれ上がっている。
 どくどくと脈打つ様に、美和子は覚えず喉をひくりと鳴らしてしまう。

「すぐ楽にしてやる」

 そう言って、宇田は美和子に覆い被さってきた。

「ま、待って、待ってっ」

 美和子はあわてて宇田を押し返そうとするも、蜜口に宇田の先端があてがわれ、そのぞくりとした感覚に覚えず身体をふるわせてしまっていた。

「待たない」

「っ!?」

 あらためて宣言され、宇田は腰を押し進めてきた。

「ああああっ」

 媚肉を左右に引き伸ばされながら、宇田の熱杭が美和子のうちを貫いていく。
 どっと押し寄せる快感は、もう気のせいだとは言えない。
 息苦しいくらいの圧迫感に襲われ、酸素を求めて口を開けば、出てくるのはもう狂おしいほどのあえぎでしかなかった。

「ああっ……だめえっ、か、係長おっ……やっ、はあっ」

 最初から激しく腰を動かされ、中をめちゃくちゃにうがたれるような感覚に、美和子はひたすら宇田にしがみつくしかない。
 美和子の手によって宇田のスーツの背はしわが作られ、くせ毛の髪はかきまわされていた。
 これでもかと言わんばかりに先端で最奥をこすられ、膝ががくがくと痙攣している。
 まぶたの裏では火花が飛び、ちりちりとうずいていた愉悦がついに爆発した。

「はあんっ……いやあっ……す、すごいのっ……あああ!」

 美和子の背中が、ぐうっと弓なりにそる。
 くっと息を詰め、弾ける快感に身をまかせた。

「ふっ……」

 同じく息を詰めたのは、美和子だけではなかったらしい。
 絶頂に達した美和子の蜜壺が収縮を繰り返し、宇田を奥へ奥へと誘っていた。

「やばい」

 つぶやき、宇田が急いで腰を引いた。
 ぞっとするような虚脱感に襲われ、美和子が吐息をつく。
 ずるりと抜いた剛直を宇田は自らこする。てらてらと光った先端から白濁がほとばしる様子を、美和子はぼんやりと見つめていた――。

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窓際係長は私を好きすぎて出世できない

窓際係長は私を好きすぎて出世できない

著  者
御子柴くれは
イラスト
ルシヴィオ
レーベル
eロマンス文庫
価  格
454 円(税抜)
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