淫魔に捧げた肉体

[4-6]疑念
第20回

[4-6]疑念

2017/04/19 ~ 2017/04/26 まで公開
「ふぅ……ああっ……だ、だめぇいいっ……い……いっちゃう……ひぃいいっ――」

 指を小刻みに動かされ、感じる突起をしゃぶられ、快感が全身に駆け抜ける。体温が上がり汗が吹き出した。壁に後頭部をこすりつけるようにして喉をそらせて悶える。紗季は何かにとり憑かれた人形のように身をくねらせ、絶頂までの階段を駆け上っていった。
 太ももの内側を溢れ出した蜜が流れ落ちる。汗でなまめかしく光る肌はピンク色に染まり、妖艶だった。
 紗季は腰を大きく震わせると「ひぃっ」と息を吸い込み硬直する。目を見開いたままがくがくと震え、目もくらむような愉悦に飲まれ、達した。
 彼がやっと顔を上げ、立ち上がる。こつ然としている紗季の頬に両手をあてがい唇を重ねた。女の蜜の匂いが立ち込める。舌を絡ませられると、その味が口腔に充満した。彼の片手が頬から顎のラインをなで首をつかむ。まるで首を絞めるように添えられた手は熱く、それだけでぞくぞくとした興奮が膨れ上がった。
 もう片方の手でボトムのベルトを外しファスナーを下げたのを、その音で知る。興奮で昂ぶっている紗季は衣ずれの音だけでも期待に胸をふくらませてしまう。
 彼が紗季の太ももをつかみ持ち上げた。そのまま秘部に男の欲望の先端をこすりつけるように腰を動かせる。
 クチュリと淫靡な水音が鳴ったのが、舌が絡み合ったからなのか、蜜がこすられたからなのかもうどっちの音なのかわからない。
 紗季は仁雄の尻をつかむとぎゅっと引き寄せた。その反動で先端がぬぷっと泉の入り口に侵入した。甘いうめき声は彼の口で受け止められた。
 クチュ、グチュ、クチュ、グチュ
 恥ずかしいほどの淫靡な音が立ち込める。
 首にあてがわれた彼の手に少し力が入り、首がのけ反るとさらに深く舌を押し込まれる。苦しいからなのか、快感からなのか目尻から涙が溢れ頬を伝った。
 喉もとまで届きそうなほど深く押し込まれた舌を必死で愛撫する。絡めてはなめ、吸うことを夢中で繰り返した。
 彼はゆっくりと腰を深く押し込んでは引いていく。抜けてしまうのが嫌で紗季は尻をつかむ手に力を込める。

「う……ふぅん……」

 腰を動かすスピードが速まると、首がさらに締めつけられた。
 肌が重なり、汗がまじりあい、お互いの粘膜や唾液が溶けあう。星が飛んだように視界がチカチカし、霞んでいく。たまらなく気持ちがいい。

「ん……ふあぁ……ああっ」

 ズンズンズンと突き上げられ、快感が大きくふくらんでいった。
 ちゅっと音を立て唇が離れたが、紗季は口を開けたまま恍惚としている。首にある彼の手に力が入り上を向かされたと同時に口の端から唾液がこぼれ落ちた。
 もう声さえ出ない。官能の涙を流しながら、快感の海の中で漂っているみたいに全身が波に愛撫されているように感じてしまう。
 仁雄が彼女の顔をじっと見つめていた。

「綺麗だ。紗季。俺の、女だ。俺だけの……くぅ……ううっ――」

 彼の動きにさらに激しさが増し、何度か大きく腰を前後させ、動きが止まった。
 抱き締めた彼の体が激しく震えている。
 紗季は夢のような浮遊感の中で彼の瞳がゴールドに輝くのを恍惚としながら見つめていた。

[泉怜奈 作品一覧]
女王さまは下僕に溺れる SとMの淫楽の鍵
ヴァイオリニストの潤愛 乙女は極上の快楽に喘ぐ
愛執の忘却 囚われた身体と消せない淫欲
再会の罠 狂おしく抱かれ乱されて

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淫魔に捧げた肉体

淫魔に捧げた肉体

著  者
泉怜奈
イラスト
純友良幸
レーベル
eロマンス文庫
価  格
454 円(税抜)
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