エロい小説好き必見! いまこそ「日活ロマンポルノ」を!!

エロい小説好き必見! いまこそ「日活ロマンポルノ」を!!
著:密島ゆき
最近は女子向けのAVも多く作られるようになり、ネットで気軽に観ることができるため、エロ動画を楽しむ女子も多いのではないでしょうか。
だけど、成人映画の金字塔「日活ロマンポルノ」を観ている人、観た経験がある女子は少数派なのでは?
AVとは似ているようでまったく違う、未知の世界を経験してみませんか!?

復活する「日活ロマンポルノ」

映画製作&配給会社の「日活」が、1970年代から80年代まで製作した成人映画の「日活ロマンポルノ」シリーズ。
2016年に45周年を迎えるにあたり、復活させて新作を公開するそうです。

若い世代からすると、「何? ソレ」と存在自体を知らない人が多いのもあたりまえ。
ですが、いまでもミニシアターで一般の映画に混じってリバイバル上映されているなど、時代を超えて意外と身近に生き続けているのです。

「でも、そんなのおじさんが昔を思い出して観にいくものでしょ? 私は関係ない」と思いますよね。
それはもったいない。むしろ、官能小説を購入しているような「エロ文学」を求める女子にこそオススメなのです。

日活ロマンポルノは、「エロシーンを大量に盛り込んである一般の映画」。
ストーリーがしっかりとあり、人間の業や本質、当時の時代背景などが描かれているため、大半が「エッチを見せる」ことに特化しているAVと違い、純粋に映画としての深さを味わえるのが魅力です。
そして映像が美しく、芸術作品として楽しめるものも。復活することで、さらに新しい世代にもファンが増えていくかもしれませんね。

エロシーンを忘れてしまうほど、「作品」に入り込める!?

日活ロマンポルノ復活とともに、昔の作品にもある変化が。
70年代を中心に活躍した神代辰巳監督の『恋人たちは濡れた』と『四畳半襖の裏張り』の観覧年齢制限がR18+からR15+に変更され、高校生でも観られるようになったそうです。
私は今年、渋谷の「シネマヴェーラ」で神代辰巳監督特集を上映していたときにちょうど『恋人たちは濡れた』を観ました。

わけありの若い男が、ふらりと訪れた海辺の町でしばらく暮らすというストーリーなのですが、学生運動挫折後の時代背景があるそうで、全体的に暗めのトーン。当時の若者たちの鬱屈とした雰囲気が画面からあふれ出てくるようです。

そして、同時上映されていた『女地獄 森は濡れた』はうってかわって、森の洋館ホテルを舞台にしたカルトホラー。
エロシーンよりも、スリリングな話の展開に釘づけになってしまい、ポルノを観ているという感覚はすっかり消えてしまいました。
ヌけるのか、これで!? というよけいな心配までしてしまうほどの「血しぶきブシャー」映画で、70年代当時は上映禁止になったという話もうなずけます。

どちらの作品も、大量のエロシーンはあるものの、それ以上に映画作品としてカメラワークやストーリーに夢中になってしまう。
これってAVではなかなか味わえないのですよね。
タイトルもAVのように「どストレート」ではなく、ちょっと文学チックで観る前に「どんな話なのだろう?」とそそられます。

必見、昭和のオンナの底力

また、映画としてのおもしろさだけでなく、女子としてぜひチェックしておきたいのは、女優さんの魅力。

『恋人たちは濡れた』で、男性ふたりを同時に誘惑するエロかわいい小悪魔を演じた中川梨絵は、『女地獄 森は濡れた』ではまったく違う、狂気に満ちた女主人を演じています。
女優としての迫力はもちろん、同性でも見とれてしまうほどの美貌に、隠し持った毒がじんわりにじみ出てくるようで、ぐいぐい引き込まれてしまいました。

『女地獄 森は濡れた』に登場する伊佐山ひろ子も陰のある主人公を演じていますが、清楚なのに色っぽい!! 劇中に見せるMっぽい表情にもグッときます。
きっちり服を着込んでいても漂う、湿り気のある“エロフェロモン”が女から見ても「そそる」感じなのですよね。

最近のAV女優さんも皆かわいくて綺麗ですが、また違った味わいがあって素敵なんです。
「雰囲気」を持った昭和のオンナの底力は、劇場のスクリーンで目にすると圧倒されるほど。
自分が生まれる前に製作された映画を観に行って、当時のファッションやヘアメイクなどに新鮮さを覚えたり刺激を受けたりするのも楽しいかもしれません。

観にいきたいけど、女子ひとりでは行きづらい、チカンに遭いそう、ということがネックでなかなか実行できないという人も多いのでは。
シネコンなどの大きい映画館ではまず上映されることはないのですが、エロではない一般の映画を上映しているミニシアターは、たまに昔の「日活ロマンポルノ」を上映しているところもあります。

ピンク系専門の映画館もありますが、女子だけではまず行きづらいし、場所によっては怖い目に遭うこともあるようなので、一般のミニシアターをオススメします。
ピンク系映画上映のときはけっこうガラガラなことが多く、人から離れた場所を選べば安心、レディースシートを設けているところもあるようです。

それでも人目が気になって行けんわ!! というシャイな女子はおうちでDVDやネット配信されているものを楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと、新たな世界への扉が開くかもしれませんよ。

※注=紹介した『恋人たちは濡れた』『四畳半襖の裏張り』以外の日活ロマンポルノ作品は基本的にすべてR18+指定です。映画館でもDVDでも18歳未満は観ることはできません。

[プロフィール]

密島ゆき(みつしま・ゆき)

ゆるくエロを追求したい「ゆるエロ」ライター。
著書に、小説『後輩男子とオジさまセレブに快楽まみれで愛されて』(eロマンス文庫)、“道明寺もぐ子”名義で『社内モンスター完全攻略法』『こんなオトコになぜ惚れる!? オレオレ男子攻略ガイド』(eロマンス新書、すべて株式会社KADOKAWA刊)がある。

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