エメリア（20）

布を扱う地方の商会の次女で、王都セントラル騎士団の優秀な経理係。16歳の時に王都に訪れた際、人助けをするオスカーを見て騎士団に憧れ、騎士団初の平民女性文官として入団を果たした。父とは20歳になったら仕事を辞め、親が決めた相手と結婚し、家業を手伝う約束をしている。
仕事に誇りを持っていて、経理部内の貴族女性にいじめられながらも耐える芯の強さを持つ。若干の布製品マニア。

オスカー・シュワルツ（22）

王都セントラル騎士団の爆モテ騎士。第三騎士団所属の伯爵令息。
眉目秀麗な容姿に加え、真面目で誰にでも公平な態度のため、文官からも大変人気がある。騎士団内の騎士にエメリアへの『嘘告』を持ち掛けられて、後日本当にエメリアに告白をしてきた。しかしその態度はとても嘘とは思えなくて――？
何故か身分差がある騎士団長ローガンと仲が良い。

ローガン・ダウデン（25）

ダウデン公爵家三男。王都セントラル騎士団の騎士団長。
金髪碧眼の王子様のような顔立ちの人気の騎士。物腰が柔らかく世渡り上手。オスカーとは昔から知り合いのようで、親しい間柄の様子。

フィン・マッケンロー（22）

第二騎士団所属の騎士。地方の貴族の出。
明るく裏表のない性格で、人付き合いを面倒くさがるオスカーのテリトリーにもズカズカ立ち入る。エメリアに惚れており、元気にアプローチをかけてくる。

セオドラ・ルーベンス（27）

伯爵家令嬢。独身。エメリアの経理部の先輩だが、騎士に人気のエメリアに嫉妬し、仕事を押し付けることで鬱憤を晴らしている。貴族であることに矜持を持っているが、サボることに長けていて、義務は果たさない。

リカー・マイズナー（36）

エメリアやセオドラの上司。子爵家出身。数字のことを考えていられれば幸せな学者タイプで、他人の感情の機微に疎め。部下は基本平等に扱い、エメリアのことは非常に優秀だと身分関係なしに認めている。